実習中に学生の心をつかむ4つのステップ

実習中に学生の心をつかむ4つのステップ

前回の記事『学生に「保育園希望です」と言われてあきらめてませんか?

保育学生が志望を変えてくれるとしたら、「ホンネで話してもよいと思ってもらえる関係が構築できているか」が前提だとお話ししました。今回はそのステージにたどり着くステップを紹介します。

ステップ1☆その他大勢、実習先の1つ
学校指定や学生がなんとなく実習先を選んだ場合はここからスタート
ステップ2☆安心して実習ができる環境だと思ってもらう
「怖い・不安・たいへん」を解消する。学生に接するとき、Why(なぜ?)と園の話で対話の姿勢を見せる。
ステップ3 ホンネで話してもいい関係を構築
休憩時間や作業中に学生とコミュニケーションを取る。
その際に「自己開示」を忘れない。
ステップ4 園のファン(ゴール)
園の方向性を理解し、安心できる先輩だと認識するとファンになる。

ステップ4に到達してはじめて、学生が志望を変えてくれる可能性があります。たとえ、その学生自身が志望してくれなくても友達や後輩に「いい園があるよ」と伝えてくれます。

最初の課題はステップ2で「自分の園のことを語る」というところです。採用説明会のような売り込みではなく、実習を通して「自分達の考えを伝えるのです」(言語化)

採用を強くする「言語化」研修

仕事ひとつひとつに対して、学生になぜやるのかを伝えながら実習を行います。オペレーションを教えるのではなく、意味や目的を伝えて考え方を教えていくのです。そして、学生が興味を持って質問をしてくれたり、目がキラキラしたりするような話をしてあげてください。

丁寧に話をして、ちゃんと話を聞いてくれると感じたら、学生は想いや不安を打ち明けてくれます。次に、大事なのは、学生のホンネを聞きたいのであれば、「自分のことを話す」(自己開示する)ことです。人は自分のことを話してくれない人を信用しません。

学生はウソをつく

「内定が出てるなら隠しなさい」と指導されている保育学生も多くいます。

これに関しては理解できなくはありません。採用を期待している実習先は、学生が既に他園に内定していることを知って、あまり構ってくれなかったり、無視されたり、実習の評価を低くしたりされたことがあるからです。

養成校の心配は、実習の単位を落としてしまうことです。だから、実習先では、とにかく大人しくしてなさいと指導する学校もあるくらいです。

1人1園ルールの元では、早期コンタクトで対応するしかありません。

志向をフラットに戻す会話術

幼稚園希望の学生を保育園希望にすぐに変えるのは少しハードルが高いです。そもそも考えを無理やり変えようとするのは、危険な行為でもあります。

なのでまずは、「幼稚園か保育園か」という考えから抜け出してもらう必要があります。

オンラインセミナー「差別化の具体的手法~4つのステップ~」で「志向をフラットに戻す会話術」を紹介していますので興味のある方はぜひ視聴してください。