実習生が「来ている」と「集めている」では全く違う!(1)

実習から採用ができない原因は?

ブラックボックス

ブラックボックスは、字面をみるとなんとなく悪そうなマイナスイメージを持ちますが、「当事者以外は誰も知らない」という本来の意味で使用しています。保育園。幼稚園という密閉された空間では、案外ブラックボックスになっていることが多いのです。日本で一番長くそして多く

3分の1は実習生から採用したい!

ブラックボックスシリーズ最初の話は、「実習」です。保育園や幼稚園の経営者も実習に何らかの課題を感じている方は、少なくないのではないのでしょうか。「実習が採用につながらない」「実習生が来ない」「実習が不評で…」など様々な悩みを抱えています。中には「保育学生のレベルが下がってて…」と実習の負担が大きくなっていることも悩みの1つです。

実習に関して採用面でいうと、私は「採用したい人数の1/3~1/2を実習生から採用しましょう」という話をしています。幅があるのは保育園は1/3、幼稚園は1/2です。この辺りは、採用戦略セミナーで詳しく話をしています。

実習生は、2~4週間の長期にわたって園に来て学びます。実習期間に、保育学生は現場の技術だけを学ぶだけでなく、多くの園ことを見聞きしていきます。実習を通して、就職希望を出してもらえるなら、お互いのミスマッチも少なく、採用の追加コストがかかりません。ほぼ採用につながらない小中高の教員免許における実習と違って、保育園・幼稚園の実習は、密接に就職につながっている学びの場なのです。

実習生から採用できなくなった…。

うまく機能すれば、人材の確保ミスマッチの減少という大きな課題をまとめて解決できる実習ですが、最近ではその実習から採用につながらないという相談を多く受けます。原因はどこにあるのでしょうか?

  • そもそも実習生が来ていない
  • 実習生は来ている

そもそも実習生が来ていない場合は、来てもらえるような施策を行うとともになぜ来なくなったのかを考えなければなりません。当たり前のことですが、新卒採用の露出を絞ると実習生も減っていきます。

自主実習のススメ

自主自習という言葉をご存知でしょうか?本実習とは別に1日~1週間程度で学生自ら園での就業体験をすることです。九州エリアの養成校は、就職前に自主実習を推奨している学校は多いです。最近は、関東の養成校でも「自主実習」を導入している養成校も増えてきました。

本実習は、学校が実習先を指定する(学校指定)養成校もまだまだ多いです。ですから、本実習で学校指定の園になるには、ハードルが高く一朝一夕にとはいきません。しまし、自主実習は、保育学生が自らの選択で参加するので、実習先の選定に養成校を介さない実習として注目を浴びています。

「実習生は来ている」園の話は次回へ。