実習生が「来ている」と「集めている」では全く違う(3)

実習から採用ができない原因は?

ブラックボックス

ブラックボックスは、字面をみるとなんとなく悪そうなマイナスイメージを持ちますが、「当事者以外は誰も知らない」という本来の意味で使用しています。保育園。幼稚園という密閉された空間では、案外ブラックボックスになっていることが多いのです。

採用になりやすい実習生は?

前回は、実習生が採用し難くなった背景と自園の魅力づけの話をしました。できるだけ多くの学生に自分の園のことを好きになってもらいたいと考えますが、実習に来た保育学生の全員の心を掴むのは少々難しいと思います。なので、3人実習生が来たら、1名か就職を希望してもらうことを目標に実習を行ってくださいと話をしています。

実習生には、「就職を希望してくれる可能性の高い学生」と「そうでない学生」がいます。それは、自分で実習先を探したかどうかです。だから、来ている実習生のうち何人が自分で実習先を探してきたのかが重要なのです。

実習先の選定で、例え学校指定であっても、保育学生に選択肢がある場合もあります。

保育学生に動機を聞いてみる

近隣の養成校は、実習先は学校指定になっているから無理という園もあるかも知れません。そんな場合は「なぜうちの園で実習をしようと思ったのか?」を聞いてみてください。ここで、「学校に言われたから」とか「近いから」としか答えられないのであれば、あまり期待できないかもしれません。

この園で勉強したいと思ってもらう

経営者の方から「実習生は来ているから困ってない。」という話を聞きます。実習生から採用になっているのであれば、全く私の出る幕ではありません。でも、この記事を読んでいる多くの経営者の方は、もっと実習から採用につなげたいと思っているはずです。

そのためには、この園で勉強したいと思ってくれるような実習を行うのと同時に、園の特徴を発信し続けることが重要です。そして、実習人気園を目指しましょう。