実習生から採用ができなくなっている理由④

採用につながる保育実習とは?

実習生を採用につなげましょうとお話をすると「学校から預かっている学生を誘っていいのか?」とか「しつこく誘って嫌われたくない…」とか返事されることがあります。「誘う=しつこい勧誘」のイメージを持たれることが多いようです。ある園の若手職員が、実習がいまいちな園に限って「来年、ウチに来るよね」って言われると話していました。実習あるあるのようで、同期の職員もうなずいていました。この実体験から「空気を読めない人にはなりたくないよね」って考え「上手く誘えない」と思ってしまうのでしょう。

理想は誘わないこと。

まず、考えてみてください。前回、就職活動を恋愛に例えて説明しました。

今回の実習あるあるを就活恋愛論に当てはめると「1回目のデートでいまいちなレストランに連れて行って、別れ際に『来年、俺と結婚しよう!』と言ってくる空気の読めない人」ということになります。これでは、本当に「空気を読めない」か「ギャグ」のどちらかですね。

就活恋愛論でいうと、就職は結婚です。実習はデートなんです。Hot-Dog PRESSの記憶を辿ると「まずはデートを綿密に計画せよ」と書いてあった気がします(30年ほど前のことなので不確かですが…)。

例えば、遊園地に行くプランを立てたとしましょう。待ち合わせ場所や時間を決めて、食事はどうするかとかイロイロ考えておくわけですよ。メインは、ジェットコースターですか?お化け屋敷ですか?レストランですか?ジェットコースターもお化け屋敷もレストランも口実や演習の一つにすぎません。メインは「会話しながらお互いをもっと知ること」と「楽しく過ごす時間」ですよね。

前回と全く同じことを言いますが、実習で大事なのは、アピールヒヤリングです。

初デートで感じ悪くしてどうするのよ。

でも、アピールってどうすればいいのでしょうか?

自慢話や武勇伝を語ることでしょうか?高級車や高級時計を見せつけることでしょうか?マウントをポジションで空いてより優位に立つことでしょうか?どれも感じ悪いですよね。

気をつかってあげたり、優しくしたり、面白い話をしたり、相手の話を聞いてあげたり、イロイロ教えてあげたり、程よいプレゼントをあげたり、共感したりすることじゃないですかね。だから、話をちゃんと聞いてあげるだけでもアピールになることもあります。

一緒に過ごす時間をを通して、「また会いたい」と思ってもらえるような気分になってもらうことです。

ここまでくると…

私が記事を書くより、Hot-Dog PRESSのバックナンバーを探したほうが早い気がしてきました。あれは、就活バイブルであり、採用担当バイブルだったんですね。