コミュニケーションの技術(自己開示)

中堅職員のコミュニケーション力が組織力のカギ

中堅職員のヒヤリング力を上げよう

採用においても、日常業務においても「中堅職員のコミュニケーション力」が及ぼす影響は非常に大きいと思います。園全体の方針を定め進めていくのが園長であれば、現場をまとめる主任、クラスのリーダー職員は、全体方針を実行していくのは中堅職員だからです。新人職員の指導や教育にも、コミュニケーションは欠かせません。

何を伝えるか(オペレーション)も大切ですが、どう伝えるのか(Why?)がもっと重要です。中堅職員で「組織コミュニケーション」をしっかり学んでいる職員はどれくらいいるでしょうか?さらに、学んだことを実行している職員はどれくらいいるのでしょうか?

まずは、中堅職員は学びの機会を自ら持たなければなりません。

メラビアンの法則

メラビアンの法則によると、視覚情報・聴覚情報・言語情報に矛盾があった場合、視覚情報から55%、聴覚情報から38%、言語情報から7%影響を受けるというものです。誤解されている法則ですが、言語情報が7%しかないわけではありません。矛盾がある場合なので、例えば、「怒った口調でどんなに褒めても効果は薄いですよ」ということです。反対に、「ニコニコしながら悪態をついても嫌われにくい」ということです。

要するに、どんなに正しいこと言っても「忙しいときに口調が荒くなる主任」や「目線を合わせないで話す先輩」って駄目ですよねって話です。でも、「声質」「しぐさ」「表情」ってなかなか修正するの難しくないですか?「忙しいときにテンぱったり」「感じの良し悪し」って染みついてますから…。

まずは中堅職員のヒヤリング力を上げる

だから、ここはあえて、心に余裕があるときにカバーしておくという作戦がいいかと思います。休憩時間や一緒に作業をする時間に、後輩や実習生にと会話をしてください。尋問になってはいけません。自分の会話は4~6割を目安にし、相手に6~4割は話してもらいます。

例えば、実習生に対して「昔はもっと厳しかった…最近の若い子は」という話でなく、「昔はもっと厳しくて、私もつらかった…でも」と自己開示をしながら共通ポイントを見つけてみてください。

自己開示の返報性

自己開示の返報性とは、相手がオープンな態度で接してくれると、自分も相手に心を開きやすくなる心理。

自分のことを話して感じの良さを貯金しておきましょう。